弓道って?

 高校で弓道をしている生徒の数は野球・サッカーと同じぐらいです。そんなに多くの生徒が弓道に取り組んでいます。

弓道を始める生徒は、ほとんどが高校に入ってからです。いままでの部活動の経験がなくとも大丈夫です。中学校は美術部であった生徒が、本校で弓道部に入り、総体で優勝し、全国大会に出場しました。また、中学校で不登校だった生徒が弓道に出会ったおかげで、高校3年間欠席なく、関東大会に出場した生徒もいます。

 最初は袴姿にあこがれたり、相手と争う競技でないという理由で始めた生徒が、弓道の魅力にはまり、上手くなりたい、試合で上位の成績を残したいと思うようになっています。

 どんな競技でも同じですが、特に弓道はスタートが同じだけに、どれだけ一生懸命に取り組んだかが結果として出きます。

千葉学芸高等学校弓道部では、弓道の技術だけではなく、心の育成も目標としています。高校生の大会では的中しなければ成績が残せませんが、的中重視のために正しい形を崩してまでも行うことは、弓道が求めている「正射必中」から離れてしまいます。技術も心も体も正しくし、己の心と対峙して弓を引くように教えています。弓を始めたばかりでは、中々理解することができません。私自身もそうでした。しかし、弓道であって弓術ではありません。よって、そこには道があります。今、教えていることが弓道の世界だけではなく、生涯の人生の指針となって欲しいと願って指導しております。